Q:セラミックは脆性で壊れやすいと聞いていますが、強くて丈夫な材質はありますか。
A:弊社では強度を必要とされる場合にはジルコニアをお勧めしています。原料はやや高価ですが、
特性表の曲げ強さ数値が示すように、他の材質に比べ1.5~2倍の強度があります。
Q:セラミックの中でも特に熱に強い材質はどんなものですか。
A:ひと言で熱に強いと言ってもいきなり高温にさらされる場合と、徐々に温度を上げていく場合があります。
前者を熱衝撃と言い、一般にアルミナなら熱衝撃で120℃程度、ゆっくりの加熱(200℃/Hr)なら1,200℃程度まで耐えられます。
熱衝撃のみの性能であればSiC(炭化珪素)が400℃、SiN(チッ化珪素)が600℃程度で、熱間強度はSiCが強いです。
またイットリア系のジルコニアは300℃までの加熱を繰返し行うと強度が低下します。
Q:電気絶縁性に優れた材質はどれになりますか。
A:電気的絶縁性に優れているのはアルミナ(Al2O3)系のセラミックです。
アルミナの純度が高いものほど優れていますので、AM-99(純度99.9%)がお勧めです。
ジルコニアも機械的強度が高いので、使用温度が室温レベルなら絶縁ガイシにも使われることもあります。
Q:低コストの材質はどれですか。
A:原料のコストはアルミナ系が低く、また弊社では常にアルミナ系材質(C-9、C-4)の
部品を製造していますので、より安価に提供できます。
Q:1個からでも製造可能ですか、また量産時のコスト引下げはできますか。
A:どんな材質の部品でも試作は不可欠で、そのためごく少量の製造もお引受けします。
どうしても金型を作らなければ製作できないものを除き、通常、数個の場合は弊社の中間工程にある材料を
精密機械加工で仕上げ製造します。量産などで単価を引下げたいときは金型を作り成型加工で製造する方法をお勧めします。
Q:A4サイズほどのセラミックがほしいんですが、作ってもらえますか。
A:弊社では全ての製造設備が50mm角以内、棒物では10φ×1,000mm程度までのワークに適し、
大きなものは不得意です。申し訳ございませんがお引き受けすることはできません。
Q:試作検討中のセラミック部品を見積もってもらえますか。
A:試作から量産まで、48時間以内にお見積いたします。
ご照会は「お問合せフォーム」で、図面があれば添えてください。
また用途や目的をお教え頂ければ、弊社からコストダウン等のご提案もできると思います。