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糸道(ヤーンガイド)コラム ~形状・種類・丸ウの歴史編~ 2019.10.15 【丸ウより】
糸道(ヤーンガイド)とは
糸道はヤーンガイドとも呼ばれ、私達の身近な存在の糸を作る
繊維機械に組み込まれている部品になります。
丸ウ製陶所の糸道(ヤーンガイド)は樹脂素材を使った
化学繊維を作る各工程で使われています。
丸ウ製陶所の糸道(ヤーンガイド)は、糸が作られる上流工程の紡糸設備から
最終工程のワインダーまでの、樹脂が糸になっていく間で
重要な役割を担っています。
例えば、オイリングガイドによって糸にオイルをつけ収束させ、
スネールガイドなどにより糸の向きを変えるといった使い方です。
糸道(ヤーンガイド)の形について
糸道(ヤーンガイド)は、使われる場所によって様々な形状をしています。
糸道(ヤーンガイド)の種類として主なものを3種類ご紹介します。
- ・オイリングガイド
- ・一般ガイド
- ・ローラーガイド
糸道(ヤーンガイド)の種類①「オイリングガイド」
まず初めに、オイリングガイドという糸道をご紹介します。
オイリングガイドは、口金から押し出された樹脂が最初に通るガイドです。
高熱で熱せられ液体状になった樹脂素材がペレットタンクから
押出機に送られ、口金から射出されます。
300個近くの小さな穴から射出された樹脂素材は、
それぞれが細い繊維となります。
それらを収束させ一本の糸にする瞬間に、
オイリングガイドに開けられたオイル孔から噴出する油剤を
均一に塗布するのがオイリングガイドの役割です。
糸道(ヤーンガイド)の種類②「一般ガイド」
続いて、糸道の一般ガイドをご紹介します。
一般ガイドとは、アイレットガイド、スリットガイド、フックガイド、
トラバースガイド、スネールガイド、ドッグテールガイドなどを指し、
繊維機械の様々な箇所で使われています。
また、生産される糸によって使われる形や素材もいろいろあります。
糸道(ヤーンガイド)の種類③「ローラーガイド」
最後に、ローラーガイドと呼ばれる糸道をご紹介します。
ローラーガイドは、主に仮撚加工をする際に使用されます。
仮撚加工とは、一度、撚りを掛けた糸を加熱し、また撚りを戻す加工です。
仮撚により、糸に細かい縮れが生まれフワフワした伸縮性のある糸になります。
仮撚の名前は、糸を仮に撚った後に、戻すことが由来です。
糸道(ヤーンガイド)と丸ウ製陶所の歴史
化学繊維が作られ始めた1900年代から糸道(ヤーンガイド)に
類する物が使われ始めていたといわれています。
近年ではアルミナやジルコニアといったファインセラミックス素材が生まれた事により、
紡糸メーカーの要望に応えるべく糸道(ヤーンガイド)の性能は年々高まってきています。
そんな中、丸ウ製陶所は、昭和40年代から糸道(ヤーンガイド)の製造を始め、
先々代社長の時代からは、より高性能な糸道(ヤーンガイド)を製造しています。
先々代社長は、近い将来に、より高性能な糸道(ヤーンガイド)が求められる未来を予想し、
当時、まだそれほど注目されていなかったファインセラミックスの素材研究を開始、
小型で高精度な糸道(ヤーンガイド)の製造をいち早くスタートしたことで、
今日の丸ウ製陶所の糸道(ヤーンガイド)の高い技術力と高品質な製品作りにつながっているのです。
糸道(ヤーンガイド)の事なら丸ウ製陶所へお気軽にお問い合わせください。